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「死神のキョウ」レビュー。レーベル:一迅社文庫 作者:魁
<あらすじ>
「はじめまして、死神です。あなたのことを守りにきました」「いや、殺しに来たんじゃねぇの?」笹倉恭也は不幸の神様に見込まれているのか、やたら事故や事件に巻き込まれるも、いつも間一髪での生還を果たすと評判の高校生。そんなある日、木から降りられなくなったネコを助けていた恭也の前に、自分は死神だと名乗る「鏡」という少女が現れる。災難から恭也を守ろうとしては被害を拡大させてしまう鏡との、迷惑ながらもどこか楽しいドタバタな日常。そして友人たちとの穏やかな日常。しかし、大変な事故に遭遇したとき、恭也は忘れたはずの暗い過去を思い出す…。
<感想>
実はこの本、買ったのはかなり前で、ようやく今日読むに至ったわけですが…
これは大当たりだ
こんなに良書だったとは…もっと早く読んでおけば良かった。個人的には30冊に1冊あるかどうかの作品かと。一言でいえば、抑えるべき点を全て抑えてるライトノベルでしょうか。ラノベの面白い点の全てを結晶した作品に仕上がっている名作中の名作。
とにかくキャラクターが作品内でコミカルに動いていて、読んでいてとても楽しいです。ツンデレヒロイン・キョウの魅力はもちろんですが、軽く古泉ガチホモ克己、腐が入りつつも、模範的な委員長の黒峰命。彼女らを中心にうまい感じで学園ラブコメが展開されます。
また、主人公の妹・小桃もある種の属性を持つ人にはたまらない仕様になっていて
「お兄ちゃんも健康な男の子だから異性に興味を持つのは当然のことだと思うけど、学校をサボってまで連れ込むなんてもってのほかだよ。こういうことをするために一人暮らしを始めたの? そもそも彼女でもない人と、そ……そういうことはしちゃいけないし、ていうか一言わたしに言ってくれれば…」
ぐはぁっっ!!!
テンプレート設定ながら、見事だ、見事すぎるぞ。
こんな妹がいたらと考えると…一瞬でやられてしまいました。
ツンデレ、ガチホモ、腐女子にこの妹。キャラクター設定は申し分なし。
もちろんストーリーのほうも、属性の強いキャラに負けず劣らず、存分に楽しめました。
前半、ギャルゲー的なストーリーの広がりを見せるのは、作者がCLANNADのシナリオライターだからなんでしょう。読んでいるとノベルゲーム臭がプンプン漂ってきますが、それにも関わらずテンポが非常にいい。特に克己の命への告白はやや性急さを見せながらも、ポイントを抑えているというか。CLANNADでもあった体育館倉庫ネタとか、作者の持ち味? を十分に発揮していて、非常に小気味いいし、まさに学園ラブコメの見本のような作品です。
そして中盤は「バカとテストと召喚獣」ばりのクラス間闘争に物語は発展。本来はスポ根的なバレー勝負も、クラス同士の下らない、足の引っ張り合いの様相を呈していて読んでて笑いが止まらない。特に相手クラスの安岡くんに対する権謀術数が、巧みというかばかっぽいというか。ユーモラスさが全面に押し出ているので、ここらへんも十分楽しめるかと。
でもそれだけに後半の鬱度合いとのギャップがすさまじい。
とにかく突然やって来ます。スピード感があるというよりは、まさに瞬間。マジかよ…
「ひぐらし」でレナの目の色が変わるばりの衝撃な展開に仰天唖然呆然自失。とにかく言葉が思いあたらない。いやぁ、これは度肝を抜かされた。
死神系のラノベだと「しにがみのばらっど。」「シゴフミ」あたりが代表的ですが、鬱度合いはそんなレベルじゃないですね。読者によっては異論もあるようですが、私にとってはど真ん中ストレート。こんな展開になるとは想像できませんでした。
ラストも前半の伏線をうまく回収していて、徹頭徹尾しっかりまとめきりましたね。これは名作だ。
<評価>
S評価。そうせざるを得ません。もう限りなくSSに近いS評価。一迅社文庫も、新設されたレーベルに関わらず…あなどれん。このレーベルに対する印象が少し変わりましたね。
とにかく読んでない人はぜひ読んで欲しい1冊です。
あと最後にお詫びを。今回はなんか長いレビューになってしまって申し訳ないです。。最後まで読んでくれた方がもしいたとするなら、感謝です。
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「らき☆すた殺人事件」レビュー。レーベル:角川スニーカー文庫 作者:竹井10日
<あらすじ>
こなたたちは学校帰りに立ち寄った書店で殺人事件に遭遇した。血しぶき飛び散るエレベーターに遺された物言わぬ被害者。惨劇に立ちつくすかがみをよそに、こなたは遺体の上に置かれたカードを手に取りつぶやく-「配布予定中の超レアカードだよ」「今、気にするところがそれかっ」捜査を開始したこなたたちの前に、次の事件が待ち受けていた。原作者もびっくり『らき☆すた』連続殺人事件。
<感想>
前巻「らき☆すたオンライン」のレビューでも書いたんだけど、もう一度言わせて欲しい。
これはひどい
内容もさることながら、キャラ設定、筆力、全ての面においてライトノベルの底辺を突っ走っている。正直ここまでの作家さんがいるとは思いませんでした。原作者・美水かがみさんも、あまりの出来にびっくりしたに違いありません。それくらいひどい。
これはなにかのネタなのか、と思ってしまうほどの完成度の低さで、もうひどいという言葉しか出てきません。
まぁ、ただひどい、ひどい言っていても感想にならないので、少し内容にも突っ込んでみます。本当は、あまり振り返りたくないんだけど…
今回はらき☆すたのキャラ達がどんどん殺される、いわゆるミステリものに属するお話になっています。ただ、殺人事件が起きるとはいえ、そこはらき☆すた、どこかゆるく、まったりする質感は健在で、このあたりの印象は原作のものと類似します。
そして一応ミステリにはなっていますが、誰が読んでも犯人が分かる仕様になっているので、らき☆すたをミステリ風味に仕上げた、といったところでしょうか。
また、原作キャラが総出で、会話シーンが多くあるので、原作を知らないと誰が話してるかわからなくなる部分が多いです。なので、もしも当作品を読むつもりなら、原作を知っていることが前提となると思います。
でも、だからこそなんですよね。キャラのセリフに疑問を感じる部分が多いんですよ。原作・アニメを知っているから。
原作を知れば知るほどその違和感は強くなり、完全に作者の原作研究不足を感じます。原作を愛しているが故、この作品に対する不信感みたいのが強くなってきて、始末に負えません。当作品が出来の悪い同人小説か、それ以下といわれるのは、その辺りに由来するんでしょうね。
その上、前巻同様、自身の他作品を作中で紹介するという暴挙に出るなど、もはや作者の品格すら疑ってしまう領域に達しており、こんな作品は正直初めてです。
で、その作者・竹井10日、あまりの惨状に、どういう人か調べようかと思ったんですが
やーめた。
もう続きを読むこともないだろうし。
<評価>
地雷評価。ある意味、ラノベ好きの方達に読んでもらって、感想をお聞きしたいですね。
「らき☆すたオンライン」レビューへ
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紅DVD第2巻を見ました。
なんていうか原作ファンにはつらいね、このアニメ。楽しめる視点が原作とアニメで大分ずれてるから、原作ファンの評価が低いのは仕方ないと思う。
でも感想系サイト見ると、アニメ単体での評価ってかなり高いんですよね。類別すると
みたいな状況。もちろんそうじゃない人もいるんだけど、たいていは上のような評価に落ち着いてる。
まぁ自分はまだ4話までしかみてないので、なんとも…ではありますが、残念ながら今の時点では、原作レイプの評価をせざるを得ません。
確かにアニメは、キャラクターの言動行動うんぬんにおいて、凄く自然に作っていて(一部不自然な部分もあるけど)、アニメだけ見た人なら評価が高いのはうなずけます。特に、真九郎が紅に礼儀を教え込む部分なんかは、良くできてると思うし。
でも原作って(同作者の「電波的な彼女」含め)いろいろすれてる世界観がいいんですよね。不協和音含め原作「紅」の良さではないかと。もちろんキャラクターにしたってそうです。
第4話を見た時点で、夕乃さん、銀子、真九郎の性格も原作とは少し違う。
夕乃さんは積極性が足りないし、銀子は余りすれてない。真九郎に至っては、へたれはへたれだけど原作とは方向性が全く違うヘタレ具合になってる(原作では熱い部分がある)。
そう言った面で原作知ってる人間には厳しい。
まぁ全話見たらまた感想でも書き込もうかな、と思います。
なんていうか原作ファンにはつらいね、このアニメ。楽しめる視点が原作とアニメで大分ずれてるから、原作ファンの評価が低いのは仕方ないと思う。
でも感想系サイト見ると、アニメ単体での評価ってかなり高いんですよね。類別すると
アニメ→原作の流れで見た人〜違和感なし。アニメおもしれー
アニメのみ見た人〜これは今期NO1ではないのか
原作→アニメの流れで見た人〜アニメは原作レイプ。原作が神
みたいな状況。もちろんそうじゃない人もいるんだけど、たいていは上のような評価に落ち着いてる。
まぁ自分はまだ4話までしかみてないので、なんとも…ではありますが、残念ながら今の時点では、原作レイプの評価をせざるを得ません。
確かにアニメは、キャラクターの言動行動うんぬんにおいて、凄く自然に作っていて(一部不自然な部分もあるけど)、アニメだけ見た人なら評価が高いのはうなずけます。特に、真九郎が紅に礼儀を教え込む部分なんかは、良くできてると思うし。
でも原作って(同作者の「電波的な彼女」含め)いろいろすれてる世界観がいいんですよね。不協和音含め原作「紅」の良さではないかと。もちろんキャラクターにしたってそうです。
第4話を見た時点で、夕乃さん、銀子、真九郎の性格も原作とは少し違う。
夕乃さんは積極性が足りないし、銀子は余りすれてない。真九郎に至っては、へたれはへたれだけど原作とは方向性が全く違うヘタレ具合になってる(原作では熱い部分がある)。
そう言った面で原作知ってる人間には厳しい。
まぁ全話見たらまた感想でも書き込もうかな、と思います。
アクセスカウンターを設置してみました。
今までNINJAでアクセス解析もしていたんですが、blog上には表示していなかったので。ちなみに今回はFC2アクセスカウンターをお借りしました。
一応、NINJAで解析していた数字を上乗せしてスタートしています。
4月から更新し始めたできたてほやほやのblogですが、ようやく軌道に乗ってきた感じでしょうか。
このblogの記事で、一人でも多くの人が良書に出会えることを願って。
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このblogの記事で、一人でも多くの人が良書に出会えることを願って。

「クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い」レビュー。レーベル:講談社 作者:西尾維新
<あらすじ>
絶海の孤島に隠れ棲む財閥令嬢が“科学・絵画・料理・占術・工学”、五人の「天才」女性を招待した瞬間、“孤島×密室×首なし死体”の連鎖がスタートする。工学の天才美少女、「青色サヴァン」こと玖渚友とその冴えない友人、「戯言遣い」いーちゃんは、「天才」の凶行を“証明終了”できるのか?第23回メフィスト賞受賞作。
<感想>
さすが西尾維新。今まで喰わず嫌いで「戯言シリーズ」は読んでこなかったけども、これは一級品だわ。
文庫なら500ページは下らない、ライトノベルとしてはかなりの分量なんだけど、それをものともしない、奥深さがありましたね。全体的にあくが強いので、やや人を選ぶ気がしますが、とにかく話題になるだけのことはあります。
内容は、孤島で発生する連続殺人事件で、それを主人公であるいーちゃんが解決する、いってしまえば、ありがちな三文推理小説なんですが、何が凄いって、作品内で登場する「天才」たち。それぞれが独創性のあるキャラクターで、かつキャラクター立ちがこれ以上ないくらいしっかりできています。
とりわけ作品の中心である赤音さん、伊吹さんあたりは、彼女ら自身の言葉が彼女らの人となりをうなく表現してる。
で、もちろんキャラに惹かれる作品には間違いないんだけど、それがうまく実現できているのは、もちろん西尾維新だからなんでしょうね。普通、ここまで登場人物を乱立させてしまうと、収拾がつかなくなるんだけど(近いお話で言うと「うみねこのなく頃に」とかがそうかな)、放っておくと勝手に暴れ出しそうなキャラクター達が、西尾維新独特の音階で調和している。それも信じられないくらいに秀逸に、です。これだけキャラを作品内できちんと完結させる筆力には舌を巻きます。
事件の謎解きに関しては、一本道でやや強引な印象を受けました。トリックがやや短絡的で、私でも(細かい部分を除けば)大体想像通りでしたし、読んでた人の大部分は犯人が誰かは予想できたのではないでしょうか。まぁ、それでも最後の哀川による大どんでん返しはびっくりしましたけどね。
この作品の醍醐味は謎解きというよりは、キャラ達をこねくり回す、表現のうまさでしょうね。別な言葉で表現するならば、西尾維新の知識の奥深さにただただ見とれる作品といったところでしょうか。実際、事件が起きてからよりも、むしろそれまでのキャラ達の掛け合いの方が楽しめましたしね。この作品を読む前に同作者の「化物語」を読んでいましたが、「化物語」内での言葉遊びの一端が、当作品内でも見て取れました。
それでも西尾維新がここまでストレートにミステリやってたのも意外といえば意外なんですけどね。キャラとストーリーの比重が少しキャラにより過ぎだった気もしますが、それでも及第点以上なのは間違いないですし、お見事と言わざるを得ない。素直に面白かったです。
<評価>
うーん、A+評価くらいかな。内訳はキャラクターA評価、ミステリA−評価、西尾維新SS。とりあえず次巻も購入決定。
「クビシメロマンチスト 人間失格・零崎人識」
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